サンダーロン カクタス
 カクタス の特長
 自己放電式除電器は、除電対象である帯電物体の静電気エネルギーを利用して、接地された針状電極にコロナ放電をおこさせイオンを作って除電する除電器です。従ってその除電性能はイオン生成能力に依存し、除電対象物体の帯電電位に大きく影響されます。自己放電式除電器が帯電物体の電位が3,000ボルト以上でないとコロナ放電がおきにくいとされるのもそのためです。しかし、今回開発されましたサンダーロン® は3,000ボルト以下でも除電効果を発揮できる画期的な商品です。自己放電式除電器は、その機能面の良さだけでなく、電源を必要とせず、コピー機やプリンター機等、OA機器の静電気対策に多く使用されています。今回開発されたサンダーロン® は、最新の技術と設備により今までの自己放電式除電器の機能面を大幅に改善した、非常に優れた商品です。

●最薄の導電層
 サンダーロン® cactus の導電層は、30〜100nmの薄さです。
  電極として用いられる導電性繊維の線径を比較
 しますとサンダーロン®繊維の線径は約15μmと若
 干太めのため、除電性能が劣っているかのように
 思われます。しかしその除電機能を特長づける導
 電物質の厚さは、導電層が繊維表面に結晶状に形
 成されているため30〜100nmと非常に微薄で、現
 在実用化されている自己放電型除電器の導電層で
 は最薄です。

●優れた導電性
 導電物質の比抵抗は、1x10-2Ω・cm
  サンダーロン®繊維の抵抗値は1x102Ω/cmで、
 ステンレスやカーボン繊維と比較すると若干高め
 ですが、導電物質の比抵抗値は10-2Ω・cmと優れた
 値を示しています。

●小さい静電容量
 放電開始電圧が低い
  上記、最薄の導電層と優れた導電性の特長から、サンダーロン® カクタス cactus は、静電容量がいち
 じるしく小さい除電器です。つまり、除電対象物体の帯電電圧が小さくてもイオン生成の開始時期が
 早く、除電(放電)開始が早くなります。その他にも使用勝手を考えた設計になっています。
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