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当社の名前の由来は、初代社長冨部要人が、絹繊維の擬毛加工「セリシン定着」の技術で会社を興した際の絹(蚕)と羊毛(毛)から得られています。現在の当社の事業は、染色事業部の先染め機械染色で化合成繊維、天然繊維(木綿、羊毛、麻等)の染色及び、晒し加工を実施しております。特に木綿の硫化及び、建染染色では、完全な排水処理の設備と併せて高い品質評価を得ています。この間、染色事業の歴史としては現在まで、「各繊維の平均染色法」また、「繊維の処理方法」等の画期的な特許を取得して、染色業界に多少なりとも貢献させていただいたと自負しております。一方、天然繊維の「高付加価値」製品の開発にも力を注ぎ、絹繊維で、当社の高い精練技術を駆使したスパンシルクをセレーサ®の商標で発売しております。お陰様でセレーサ®は従来の絹の扱いにくさを普段着感覚で得られる素材として、各方面でご好評を頂いております。他の天然繊維にも鋭意研究開発を進めております。
染色事業としては、今後染色技術の研鑽と公害対策を併せて機械染色の伝統を維持したいと考えております。
当社のもう一つの事業として、サンダーロン®の商標で導電性繊維の製造販売をしています。この繊維は1980年に誕生して、同時に日本及び世界の主要国で特許を取得し、誕生当時の”夢の繊維”から、ハイテク産業等に確固たる地位を得るに至っています。サンダーロン®は、開発当初の導電性の他に、抗菌防臭効果、遠赤外線放射効果、電磁波シールド効果等が実証され、お陰様で幅広い分野で商品展開がなされています。
現在、先進国の繊維産業の全般的な環境は、保護貿易品目に位置するような状態で厳しい状況です。そこで、我々は機械染色の宿命である量的拡大、あるいは量の維持に努めるのではなく、前述の天然繊維の高付加価値化や、サンダーロン®のようなハイテク繊維の開発に励み、質の向上に力点を持ちたいと考え実行しております。
なにとぞ、皆様の一層のご支援を賜りますようお願いいたします。
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